ゴミ屋敷とトイプードルと私 / 池田ユキオ
港区会デビュー編#1です
前編の『ゴミ屋敷とトイプードルと私』の主人公だった明日香の後輩であるサヤのお話です
またしても表紙が怖いですが…:( ;˙꒳˙;):
さて、今度はどんなホラーストーリーなんでしょうか…?
あらすじ(※ネタバレあり)
あたしは今、幸せの絶頂。
というモノローグから始まる物語
夜景の綺麗なレストランでイケメン彼氏の徳井から指輪を差し出されてプロポーズされたサヤは、感涙の涙を流しながらも、(みんな、あたしを見て。)と心中では周囲に幸せアピールをする
早速SNSに婚約指輪の写真を投稿するサヤだったが、それを見た同僚たちから「おめでとう」と祝福されると、「やだ~どうして分かったの~?」と完全に浮かれた様子
将来有望なイケメン社員と婚約したということで「女子社員全員敵に回したわね!」と羨ましがる同僚の発言に対して、「やあだ こわ~い」と返しつつも、心の中では(あー気持ちいい。)と、まんざらでもない
しかし、知り合いのデザイナーに作らせたという一点モノの婚約指輪について「意外と庶民派」というコメントをされると急にテンションを落とす
(なんか…色あせて見える…)
婚約指輪を見つめながらサヤはそう思う
超ハイブランドのリングでも憧れのmisakiさんなら貰えるのだろうな、と考えながらサヤはmisakiのSNSページを開く
misakiはサヤの憧れのフォトスタグラマー
フォロワー数も多く、生粋のお嬢様で大手企業のキャリアウーマン、SNSへの投稿もセレブリティな内容ばかり
と、コメントを送信するサヤ
と、そこへ明日香が投稿した道端に咲く花の写真とポエム調のコメントが流れてくるが、それを見たサヤは思わず周囲の視線も憚らずに噴き出してしまう
そして(どうでもいいけど。)と吐き捨てる
サヤに総務部から営業部への異動辞令が出される
サヤ曰く、自分の力を試してみたくてずっと希望を出していた、ということ
それに対して周囲の女子社員たちから「でも大変そう~大丈夫なの?」と言われると、(一緒にしないでよ。)と蔑みの視線をよこす
営業部へと配属されると、ハイブランドの服を着こなす先輩女子社員たちに高揚するサヤだったが、しかし同時期に配属されてきた派遣社員の中山に対しては嫌悪感を示す
サヤは中山を軽くあしらって、営業部の先輩である林田とランチへと出かける
そしてそこで、林田から六本木のラウンジで行われるというパーティーへと誘われるのだった…
感想(※ネタバレあり)
前編の主人公の明日香は相当な承認欲求モンスターでしたが、しかしサヤもそれに負けて劣らないようなバケモノです(^◇^;)
なんというか、明日香は自己評価が高すぎてイタいって感じで、ある意味面白い人(笑)でしたが、それに対してサヤは性格の悪さが目に付く感じです
性格の悪い承認欲求オバケということで、明日香同様、彼女の未来も既に見えてるような気が…
しかしそれでも彼女がどんなストーリーを辿るのかが気になってしまいます
昼ドラをバカにしつつも、ついつい見てしまうのと同じ心理ですかね笑
あと、派遣社員の中山さんが後々のキーパーソンとなってきそうな気がしますねσ(ー̀ωー́)
そんな中山さんの手作り弁当について、サヤを含む部署の女子社員たちが「地味弁」「男受け狙ってんの?」と影口を叩くんですけど、彼女たちも何だかんだサヤと同じ穴のムジナなのでは?
女の世界は怖いわねー(∩´﹏`∩)
ところで、作中では「インスタグラム」を「フォトスタグラム」と言い換えたりして配慮してあるのですが、しかしZUZUCITYって…
maezawa氏から訴えられないかしら?笑