ミステリと言う勿れ 1巻【あらすじ・感想】これはつまらない推理漫画なのか…?σ(-人-)

ミステリと言う勿れ
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ミステリと言う勿れ / 田村由美

主人公である久能整(くのうととのう)くんが、自身が巻き込まれる事件についての謎や真相を推理していく作品です

推理物の作品だけど、シリアスになり過ぎず適度にコミカルな場面もあり、あまり重くないので読みやすいです

最初は気付かなかったんですけどこの作品、『BASARA』『7SEEDS』と同じ作者なんですね(゚ロ゚)
作風が全然違うのでとっても意外…

面白いと評判の漫画ですけど、実際はどうなんでしょうか…?

あらすじ(※ネタばれあり)

大学生の久能整が自宅アパートでお手製のカレーを煮込んでいると、突然部屋に大家が訪ねてくる

玄関を開けてみるとそこには大家と、なぜか警察署から来たと名乗る人間が立っている
何事かと思う久能に、藪と名乗る刑事は、昨夜久能の大学の同級生である寒河江が近くの公園で遺体で見つかったことを告げ、久能に署までの同行を求める

警察署で事情聴取を受ける中で、久能は自分が寒河江を殺害した犯人だと疑われていることを知る

藪:久能くん 目撃者がいるんだよ
  遺体の見つかった公園で 君と寒河江くんが言い争っているのを 見た人がいる

久能:それは人違いです

藪:君の頭はけっこう特徴的だよね

久能:あそこ暗いのに よくはっきり 見えましたね
  その人は何をしてたんですか 僕はどんな服を着てました?

  というか 皆さんはその目撃者の人を よく知ってるんですか

久能は自分もその目撃者も、刑事たちにとってよく知らない人間であることは同じなのに、なぜその目撃者の証言のほうを信用するのかと主張する

そんな久能の態度に対して刑事の青砥は、殺人の疑いを掛けられているのに随分落ち着いていると指摘する
しかしそれに対して久能は、自分は何もしていないから、と答える

久能:何もしていない僕を 冤罪に落とし込むほど 警察はバカじゃないと 思ってますから

― なかなか一筋縄ではいかない久能に、取り調べは連日続く

しかし入れ替わりでやってくる刑事たちに対して、久能は事件とは関係の無い話題を振り、蘊蓄を語り、刑事たちもつい取り調べから脱線しがちになる

どこか煙に巻くような言動を取る久能に、刑事たちの中には懐柔されているような者まで出てくるのだが、しかし事件の捜査上でついに、久能の指紋が付いた凶器が発見されてしまう…

感想(※ネタばれあり)

『ミステリと言う勿れ』1巻

や、普通に面白かったです笑

事件の思わぬ真相が暴かれていく展開にも勿論ですが、久能くんの披露する豆知識や蘊蓄にも惹き付けられるし、そして色いろと考えさせられる

久能くん、語りますね
大学生ということだけど、大学では社会心理学とか人間行動学とかでも専攻してるのかな?
どこで得たんだ、その知識は…

刑事たちをたじろがせるような言動を取る彼ですが、「知的でクール」といった感じでは全然なく、周りの空気が読めない天然キャラに仕上がってます笑
見た目もぽわぽわだし꒰ˊ•ﻌ•ˋ꒱かわいいです

ところで、タイトルの『ミステリと言う勿れ』

この作品は、ミステリですよ…ね?

確かに、ガチガチのシリアスな推理物ではないし、トリックが巧妙に仕掛けられた謎解きものでもない
なので、そういったミステリの王道を求める人には、ちょっと期待外れな作品なのかもしれない

しかし、ミステリ作品であることは違いないのだが…

物語の中で描かれている久能くんの推理や気付きを見ていると、個人の中にある先入観や錯覚、ちょっとした認識のズレが人の目を曇らせ惑わせる、ということが良く描かれている

彼が青砥に語った「事実はひとつ でも真実は人の数だけある」という言葉が、そのことをよく表していると思う

目の前に在る不鮮明な事実も、思い込みを捨てて客観的に見つめてみれば、実はミステリでもなんでもない…
そういった意味を込めたタイトルなのかもしれないですね

ところで、久能くんの生い立ちは何やら訳ありな感じがしますよね?
1巻での事件の謎は解けたわけですが、彼の秘密?も気になるところですし、私は当然2巻も読むつもりです わくわく(*´艸`*)

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