ミステリと言う勿れ / 田村由美
2巻目です
前巻で運悪くバスジャックに遭い、犬堂兄弟たちに山の中へと連れて行かれた久能くんたち…
これから一体どうなってしまうのでしょうか…?
あらすじ(※ネタばれあり)
久能たちがバスジャック犯に軟禁されている一方で、警察側では連続殺人事件の捜査本部が開かれていた
現在、4体目までの遺体が出ており、遺体からは犯人のものと思われるDNAや指紋が検出されている
しかし前歴者に該当する者はおらず、被害者のタイプにも一貫性が無い―
捜査会議が進行する中で、刑事の青砥が意見を述べる
青砥:バスが 気になるんですが
上役:バス? 害者はバスを使ってたのか?
青砥:毎日使っていなくても 休日ふいに乗ることもある
被害者が もしそれぞれ自宅近くのバス停から乗ったとすれば
それらは全部 ある路線バスのルート上に重なります
犬堂兄弟に山の中の大きな屋敷へと連れていかれた久能たちだが、邸宅の周囲にはドーベルマンらしき犬が何匹も放たれており、外へと逃げる方法が無い状態
そんな絶望的な状況にある久能たち人質に対して、犬堂ガロはこう言う
「君たちにやましいところがなければ 帰れるだろう」と
通された屋敷内の壁には何枚もの絵画が飾られており、中でもひと際大きく目を引く女性の肖像画(写真?)があった
それを見た人質たちの中には明らかに顔色を変えている者がいるのだが、しかし久能が知り合いなのかと尋ねてもそれを否定する
屋敷の中に軟禁されているとはいえ、中では暖炉が焚かれ食事や飲み物の用意もされており、トイレや洗面所の使用も自由といった待遇
「ごゆっくり」と言って出ていく犬堂兄弟にみんなは困惑する
しかし、みんなの食事が済んだタイミングで再び戻って来る犬堂兄弟
そして「じゃあ また始めよう」と言い、バスの中で行ったのと同様に、また一人ひとりに対して質問をしていく
今度の質問は、あの有名な「トロッコ問題」について…
感想(※ネタばれあり)
2巻も面白かったですね(*´×`*)
奇妙なバスジャック…と思いながら読んでいくと、意外な展開に次ぐ展開
やがて謎が明かされていきますが、犯人の目的とはそんなことだったのか…
しかし、相変わらず久能くんは自分のペースを崩しませんね笑
人質になっている状況にも関わらず、自分の思っていることを語る語る(´∀`;)
彼が口を挟んでくるのはもうお約束のことなので、バスジャック犯からも「何をそんなに思ってるんだよ(ОД○|||)」と突っ込まれるほど笑
しかし、人というのは面の皮一枚の下に色んなものを隠しているものなんですね、当たり前だけど
悩み、コンプレックス、自信、欺瞞、嘘…
人から指摘されるまで気付けない自分の本質もあれば、他人からのアドバイスによって救われる傷もある
…さて、物語は次にはどんな展開を見せていくんでしょうか
久能くんはやっぱり、また事件に巻き込まれるんですかね?(´・×・`)